週末は夫が子どもたちとお風呂に入ってくれることが多いのですが、先週の土曜日、「今日は子どもと先にお風呂入る?」と聞かれました。
「正式なお願い」というより「軽い提案」みたいな感じ。
わたしは「今日は最後にお風呂掃除をしっかりしたいから、お願いしてもいい?」と返しました。
すると夫は「りよーかーい!」とあっさり引き受けてくれて、お互いに何のわだかまりもなく、その場の会話が終わりました。
あとから振り返ってみると、「なんかわからんけど、気まずくならずに断れたな」と気が付きました。

家族は、良くも悪くも馴れ合いの中で断ったりお願いする関係。言葉が足りなかったり意思が通じなくて、モヤモヤが残ることもある。
どうして今回は、お互い気持ちよくコミュニケーションできたのか。
考えてみると、ひとつ思い当たったことが。
先ほどの場合は、「やりたくないから断った」のではなく、「やりたいことがあるからお願いした」という断り方になっていたのです。
「お風呂に入りたくない。」「子どもと入りたくない。」
そう伝えたわけではないし、実際思ってもいません。
でも、「最後にお風呂掃除をしっかりしたい。」→だから今日は夫にお願いしたい。
自分が今優先したいことを伝えていた、ということ。

特に意識していたわけではなく、たまたまこのタイミングで出た伝え方だったのですが、この考え方は断る場面だけでなく、お願いするときにも使える気がしてきました。
例えば、「この洗い物だけ終わらせたいから、子どもを見ててもらっていい?」
「今いいところで編集に集中できているから、あと10分だけお願いできる?」
お願いをするときも、「やってほしい」という要求だけではなく、「わたしは今これを大切にしたい」と共有すると、相手も状況を理解しやすくなります。
もちろん、自分のやりたいことなら何でも優先すればいいという話ではありません。
大切なのは、その優先したいことが、自分だけの都合ではなく、家族や生活をよりよくすることにつながっているかどうか。
家事を最後まで終わらせたい。仕事を区切りのいいところまで進めたい。約束の時間に間に合わせたい。
そんな目的が伝わると、相手も「わかった!」と気持ちよく受け入れやすくなる気がします。

常にこんな風に考えてできているわけではないし、疲れます。軽ーく「これお願い!」とか「今はできひん!」とか一言で終わらせることの方が多いのですが、無造作に断ったりお願いしたりすることの多い家族だからこそ、今優先したいこと、なぜ断るのか(お願いするのか)を合わせて伝える方が関係性がギクシャクしないのかもなーと。
断ることと、相手を拒否することは違う。
お願いすることと、相手に押し付けることも違う。
「嫌だから」ではなく、「私は今これを大切にしたい。」
その一言があるだけで、家族とのコミュニケーションはずいぶん柔らかくなるのかもしれません。