今まで気付いていなかった早起きのメリット

早起きして家事をしたり仕事を前倒しできたりするメリットは、これまでも感じてきました。

朝のうちに夜ごはんを作っておいたり、仕事の撮影準備を済ませておいたり。

家事のほとんどを終わらせておくだけで、夕方に子どもの体調不良や予定変更があっても対応しやすいし、気持ちにも余裕ができます。

でも最近、「早起きのよさって、それだけじゃないのかも」と気が付きました。

きっかけは、「早起き、大好き。」という本の中で読んだ話。

松浦弥太郎さんは、朝5時台に起きて仏壇に手を合わせたあと、メールをチェックするそうです。でも、まだ返信はしないとのこと。

朝ごはんを食べて、そのあと走る。走っている間に、メールへの最適な対応や、今日出会う人とのコミュニケーションはどんな感じが良いのかといったことが整理されるような気がする、と書かれていました。

そして、いざ仕事を始めるときには、的確なメールを効率よく返信できる。

その感覚が、個人的にとても印象に残りました。

わたし自身も、朝3時に起きたら、メールやLINEを確認します。起床後すぐにスマホはやめたほうがいいとは分かっていても、なにせ寝るのが早いので(20時にはスマホを置いて寝室へ)、子ども関係のことや仕事に関する連絡が来ていないか、緊急で対応しないといけないことはないかを確認。

一般的には普通寝ている時間…なので、よっぽど急ぎでない限り、この時間の返信は基本的にしないことにしています。

朝家事を進めながら、なんとなくメールへの返信内容や言い回しを考えたり、わたしにとっては苦手な「寝かせる時間をとる」ということが、早起きによって生まれていることに気が付きました。

さらに、前日の夜までに作っておいた「やることリスト」(iPhoneのリマインダーリスト)も起きたらチェックしておくことで、朝起きて、その日の体調や気持ちを確認しながら、「やっぱりあれを先にやったほうが効率良いかも」と思いついて順番を入れ替えたり。一旦寝かせることで、さらに良い案や適切な対応を思いついたりすること、往々にしてあるなぁと感じています。

わたしは自分がボールを持っていることが苦手で、なるべく早く相手に返したい性格。レスポンスが早いに越したことはない…とは思いつつも、たまに「これはもう少しちゃんと考えてから返信したほうがよかったな」と感じることもあるのです。

でも、昼間はみんなが忙しく活動しているから、待たせてはいけないと反射的に返信しがちで。

ところが、早朝はまだ世間が動いていない時間。強制的に「一旦寝かせる」という状況を作り出せます。

早朝ではありませんが、娘たちを送り出しついでに続けている朝のウォーキングでは、「今日は先に編集を終わらせた方がいいかも」「明日することにしてた子ども関係のあれこれを、余裕あったら今日してしまおう」など、そんなことを歩きながらぼんやり考えたりも。実際に仕事や家のあれこれに手をつける前に、整理する時間になっています。

机に向かって「さぁ考えるぞ」とやるよりも、身体を動かしている間の方が、不思議と整理される。

わたしにとって朝の良さって、集中力が高いことだけでなく、“すぐ答えを出さなくていい時間”があることなのかもしれない。

社会とつながる時間は、相手からも反応が返ってくるので、寝かせる時間が取りにくい。

でも朝は、まだ世界との接続が弱いからこそ、誰かから急かされることも少ない。

だから、メールの返信も、仕事の段取りも、人との会話も、いったん考える時間をとれる。

少し寝かせることで、反射ではなく、自分の考えとして戻ってくる。イメージとしては、脊髄反射ではなく大脳まで通して返せる感じ。

だから最近は、早起きのメリットって、単純に「時間が増える」ことだけではなく、“即答しない余白を持てること”もあるのではないかと、この本に書かれていた松浦弥太郎さんのエピソードから感じました。