読書には「たくさん読む」という量的な側面と、「深く読む」という質的な側面があると思っています。
どちらか一方ではなく、行き来できることが大切。
その観点から、今のわたしの読書について、まとめてみました。
① 図書館を利用する|量と質の両立
図書館は、量的・質的読書を同時に叶えてくれる場所だと感じています。
•少し気になる、くらいの本でも気軽に借りられる
→ 量的観点=返却期限があるから、積読になりにくい
→質的観点=「再読しない前提」で読むことで、一度の読書に集中する
買った本(所有物)だと「いつでも読める」と思ってしまうけれど、期限があることで、読書に自然と緊張感が生まれます。
ちなみにレシピ本を図書館で借りるのもおすすめ。返却期限までに、この本に載ってるレシピを試そうと、後回しにならないところがメリットです。

② テーマを決めて読み込む|理解の加速
基本的にはその時々で読みたい本を手に取るのですが、なんとなく本を読む気がしない時期や読書熱が冷めているなと感じたときは、この方法。
バラバラに読むより、同じテーマ・同じ文脈で本を読むと、前提知識が増えることで、読むスピードが上がります。
少し前に、年中行事をテーマにした本を続けて2冊読みました。そのことで、特に2冊目に読んだ方は馴染みのない言葉もスッと理解できたり、反対に年中行事の由来や呼ばれ方の違いに気付いたり。

テーマ以外に、同じ著者の作品を続けて読むのもひとつ。著者それぞれの文体を読むことに慣れると、読みやすくなります。
結果として、
速く読める=量が増える
理解が深まる=質が上がる
この循環が生まれるのでは。
③ 未完成の状態でのアウトプット先を決めて、積極的に忘れる
読書のあと、「ちゃんとしたアウトプット」を作ろうとすると時間がかかります。
以前は一冊読むごとに、ブログや音声配信を完成形まで仕上げようとしていました。
そうなると、アウトプットに時間がかかり、次の本に進めない→結果、読書が止まるという状況に。
そこで、ブクログという読書記録アプリを使って、気になったフレーズや、そのとき考えたことをメモするだけ、つまり未完成のままの覚え書きアウトプット先をつくりました。
そして、積極的に「もう忘れていい」と自分に許可を出す。
忘れる前提でいるから、次の本をすぐに手に取れるし、本当に大切なものだけが、後から自然と残るような気がしています。
こうするようになってから、点として一冊だけを取り上げて感想を書くよりも、線として複数の本を繋げて考えられるようになりました。

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【番外編】
質的観点からは、本の内容を読むより先に、著者プロフィールを確認しておくことも意識しています。
新書やビジネス書では、冒頭に著者プロフィールが書かれていることもありますが、小説やエッセイでは、著者の経歴はいったん背景化してしまいます。
ブックカバーや本の最終ページに掲載されている著者の年齢やこれまでの経歴など、あらかじめ知っておくことで「この年代の人はこういう価値観なのか」「まだ20代なのに、なぜこんな視点から書けるのだろう」などと、本の内容とは別軸の俯瞰した楽しみ方があるように感じています。