個人のがんばりよりも、家庭というインフラを整える

趣味、好きなことを仕事にするって、最近どこか美化されすぎてる感が個人的にはあって、これが良い働き方だというわけでは決してないのでは。

わたしは、たまたま今、一時的に趣味から派生したことを仕事にさせてもらっているけれど、これがずっと続くとは思っていません。

子どもたちがもう少し大きくなったら、再び外で働くということも視野に入れながら過ごしています。

とはいえ、会社を辞めてはや2年。

ここまで趣味を仕事として在宅ワークを続けてこられたことを振り返りながら、趣味が仕事になった話をしてみたいと思います。

これまでもSNS発信が仕事に結びついた話や本業と副業の両立みたいな話はしてきたのですが、これはすべて個人としてやってきた話。

趣味が仕事になるとき、こんな風に個人のスキルや情熱の話をすることが多いと思います。

でも、個人としての継続力とか頑張りと同じぐらい、大切なもの、本当に必要な土台となるものは、家庭という基盤(もはやインフラ)ではないでしょうか。

「好きなことを仕事にする」というのは、個人の希望であり、たとえ始められたとしても継続するためには家族の協力や理解が必要だからです。

わたしは副業を本業にしようと決めて会社員を辞めたわけではなく、夫の転職や引っ越しを機に働き方を変えました。

その時に、これからの夫婦それぞれの働き方、家族としての在り方、子育てのことも含めて散々話し合いました。(ケンカもたくさんしたなぁ)

たとえば、お金のこと。

会社員の頃に比べるとわたしの収入は下がることはわかっていました。

じゃあどうするか。

結論としては、それまで住んでいた家を売却し、中古住宅に住み替えることで固定費を削減できたのですが、どんな家に住みたいかも含めて色々と話し合いました。

次に夫の働き方。

一時は副業に興味を持ちブログを書いたりもしていましたが、「俺は会社で働く方が向いてるわ」と、希望の会社に転職。今は会社員としてやり甲斐を持って働いているようです。

管理職として出張や急な残業にも対応したい、在宅ワークとして時間の自由がききやすいわたしの働き方は、夫婦にとってwin-winのような関係性になれることを互いに理解し、納得して今があるような感じです。

もし夫にこういった経緯がなければ、前の会社のまで仕事に対して後ろ向きな気持ちを抱えたまままだったとしたら、家で趣味を仕事として収入も少ない妻のことを、言葉に出さずとも態度で軽蔑したり妬んだりされていたかもしれません。

そんな空気感の中では、いくらやりたい仕事がでしていても、継続は難しい。

やはり、互いの働き方や大切にしたいことの理解がないと、好きなことを仕事にするというのは至難の業なのでは…。

先月は、長女の通う小学校が学校閉鎖に。

平日3日間どこへも行けないという状況になったのですが、互いの働き方に納得していることで、自然な流れで3日間丸々わたしが対応。

今の形での働き方には、子どもの緊急時への対応という業務も含まれていると認識していて、こういった面も含めて夫は今のわたしの働き方を尊重してくれていると思っています。

家庭インフラを整えることによって、たまたまわたしの在宅ワークができるようになった。

家族が互いの役割を見直し、やりたいことや目標にかける時間、リスクを共有することで家庭というインフラを築くこと。

このことこそが、趣味を仕事にして長く続けられる背景になっているのではないかと感じています。

もちろん(?)今でも、些細なことで喧嘩したりすることはあります。

その都度、しっかり話し合って、家族、夫婦という土台をしっかり踏み締めていけたらと思います。