「子どもがいても本が読める」から、「子どもいるから本が読める」へ

前回の続き。

学童と幼稚園の迎え時間を30分早めたことで、娘たちもゆったりと家で過ごせているよう。

そして、わたしもひとつ気がついたことがあひました。

それは「子どもがいるから本が読める」ということです。

ひとり時間は短くなったのにも関わらず、本を読む時間は長くなっている…!

迎え時間まではなんだかんだパソコン作業をしたりスマホを触って用事を済ませたりしているのは、これまでと同じ。

そして子どもが帰ってきてからはなるべくスマホより本を読むようにしているのも、これまでと同じ。

ただ、子どもが家に早く帰ってくるようになったことで、わたしが本を手にする時間が自然と伸びたというわけです。

以前「子どもがいても本が読める」と書いたことがありますが、もはや「子どもがいるから本が読める」という状態になりつつあるような…。

もちろん読みたい本がある時もあれば、そこまで読み進められていない本のときも、とりあえず「ポーズ」として子どもの前で本を開ける。そうするといつの間にか本に没頭していたり。

そして、最近「子どもの前で本を読むのは、ポーズだけだったとして良いのでは?」と思うようになりました。

なぜなら、本を開いていると子どもたちが自然と話しかけてきてくれるのです。

家事や仕事でバタバタしているより、ゆったり座って本を開いているとらなぜか話し掛けやすいよう。

スマホやパソコンをさわっているときは、無意識のうちに話しかけないでオーラが出てしまっているのでは…。

いつでも話しかけやすい母でいられるのも、本の良いところかもしれません。

これが腑に落ちた配信が、ポッドキャスト番組の「考えすぎフラグメンツ」。とある放送回で、クラシコム代表の青木さんがお話しされていた内容です。

「わたしも含めてマネジメントにあたるスタッフには「ちょっといいですか?」に対応できる状態にしておいてほしいと伝えている。同僚や部下からちょっとした相談を持ちかけられやすい雰囲気をどう醸し出すかが大切。」というようなことを話されていました。

青木さん自身も、社員のほとんどがリモートワークなのにも関わらず、「とにかくよく会社にいる」とのこと。それもバタバタと仕事をこなすでもなく、本を読んだりして過ごしていることも多いそう。つまり、社員が「ちょっといいですか?」と声を掛けやすい環境。

これは会社組織の中だけでなく、家の中でも置き換えられる考え方だなぁと。

そこまで手のかからなくなってきたふたりの娘。特に長女は質問しても「ひみつ〜」と境界線を引いてくるようなことも増えてきたので、あまり干渉しすぎず、適度な距離感を意識したいところ。

でも、いつでも話を聞いてくれる人が家でどっしり構えているという安心感は、子どもにとって必要だと思っています。

わたしがバタバタ家事で動き回っているよりも、スマホに必死に何か打ち込んでいるよりも、本を開いて読んでいる(例えそれがポーズであっても)と話し掛けやすいと感じてくれているのかも。

こう考えると「子どもがいるから本を読む」という行為は、単に読書時間を増やせるということだけでなく、大袈裟ですが良好な家族関係の構築という意味でも有意義なことでは…と感じている近頃です。