仕事を先送りにしないために「次の3割を仕込んでおく」

わたしは在宅ワークで働いています。

YouTubeなどといった発信は自分のペースで続けていますが、収入の主な割合を占めているのは業務委託として請け負った動画制作やエッセイ原稿の作成。

これらはスケジュールがきっちり決まっているため、先方から提示された納期までに提出しなければなりません。

ですが、家での仕事は普段の生活環境と変わらない、誰からも見られていないこともあり、つい先送りにしてしまうこともあります。

内容によっては時間をおいて考えた方が良い結果になることもありますが、経験上先送りにしてよかったことは記憶に残っていません。

やはりやるべきタイミングできちんと向き合うことを大切にしていきたいと思っています。

そんな中でわたしが意識していることは、

「ひとつの作業を終えたら次の作業に3割手をつけておく。=常にアンテナを張れる状態をつくっておく」ということ。

具体的に、エッセイ原稿の作成を例にお話したいと思います。

連載という形で、3週間に一度書かせていただいている整理収納に関するエッセイ。

完成した原稿と写真をメールで担当者さんにお送りしたら、次の締め切り日は3週間後。

そう思うと、まだまだ時間があるな〜と感じて先送りにしてしまいがちでした。

でもそうすると、一からテーマを決めることが億劫でどんどん後回しに。

締め切り前に焦って捻り出した原稿は、やはりイマイチの出来。

そんな経験から、完成した原稿をメールで送信したあとは、すぐに次の原稿の下書きを書くように決めました。これが「次の3割を仕込んでおく」という段階。

テーマは仮設定でも良いので、とりあえず何か一つ決める。文章にするまでの余裕がないときは、箇条書きで伝えたい内容だけ書き出しておく。

これをしておくだけで、次に本格的に原稿を書こうと思う時の後回し頻度が激減。

わたしの場合は0からら1をするところに面倒くささを感じてしまうのですが少しでもやりかけているものがあると、それは1を2にする作業なので取り掛かりやすいのです。

ひとまず仮でもテーマを決めておくと、そこから3週間の間にそのテーマに関連した内容が次々と浮かんできたり、反対に「やっぱり今はこっちの方が書きやすいかも!」と浮かぶこともあります。この「まったく違うテーマが浮かぶ」という現象も、仮に決めたテーマがあるからこそ。何もないところから違う発想は浮かんでこないのです。

音声配信Voicyの収録も同じことが言えます。

Voicy側から提示される日替わりのトークテーマというとのがあって、それに沿って話しても良いし、普通に自分の好きな内容を配信してもOK。

わたしはトークテーマで話せそうなものがあれば、なるべくそれに関した話をするようにしています。

向こう1ヶ月ほどのテーマが予めパーソナリティ側には伝えられるので、先々の分までそれを手帳に書いています。

一見、自分には話せそうな内容じゃないなと感じるトークテーマでも、一度前もって記録しておくことで、急に「あ!あの話やったらこのトークテーマに合うかも!」と閃いたりします。

Voicyに関しては、先々のトークテーマを手帳に記しておくというのが、次の3割にあたる作業。

仕事だけでなく日々の生活を回すためにも、次の3割を仕込んでおくというのは大切かもしれません。

次の日のタスクを前日に書き出しておく、娘の弁当日の前の晩にお弁当箱を出しておく、ウエスを予め切っておく、そんな些細なことでも翌日スムーズに動くことができます。

いつもいつもできているわけではありませんが、次にパソコンを開く自分、明日台所に立つ自分を想像して、少しだけ先回りしておきたいなと思っています。