「必需品」か「嗜好品」か、〜わが家の節約術〜

「節約」と聞くと、特に人におすすめできるような画期的なことは思い付きませんが、わが家で唯一意識していて効果があると感じていることがあります。

それは、

「必需品」と「嗜好品」を明確に分けて支出すること

です。

例えば、「食費」としてすべて家計から支出するのではなく、個人の趣味的に楽しむものは夫婦それぞれのお小遣いから出すようにしています。

夫は晩酌用のビールや、牛肉、スナック菓子などは嗜好品としてお小遣いから。

わたしも趣味の調味料づくりに必要な米麹や、ごはんに混ぜる雑穀米などはお小遣いから。

個人で楽しむものは自分のお金で買う方が、お互い後ろめたさがなく、思い切り楽しめるというメリットがあります。

その他、家の収納用品や家電でも趣味要素の強いものは必需品部分と嗜好品部分に分けて支出しています。

こちらのサーキュレーター。購入当時は一万円ほどだったのですが、一般的なサーキュレーターの相場は4000円ほど。

シンプルデザインに惹かれて、これにしたいと要望したのはわたし。

ということで、4000円は必需品として家計から、残りは嗜好的な要素としてわたしのお小遣いから支出。

ストーブは必需品として全額家計から支出。

一方で、インテリアに馴染むポリタンクや給湯ポンプは相場より高いものを選んだわたしのお小遣いから支出。

面倒に思われるかもしれませんが、こういう時は夫とその都度話し合って決めるようにしています。

この仕組みにしておくことで、モノを買うときはより慎重に考えるようになりました。

個人の持ち物は迷わずお小遣いを使うのですが、家のものや家族で共通して使うものに対して、お小遣いから支出してでもその商品を使いたいのか自問自答をしています。

嗜好品の買い物には失敗や浪費に終わってしまった…ということもよくありますが、夫婦それぞれのお小遣いに跳ね返ってくるので、家計にとって痛手になるということはあまりありません。

必需品なのか、嗜好品なのか。その線引きは人それぞれですが、夫とはこのあたりの価値観が似ているので、このやり方がわが家には合っているようです。