ここ最近、この本の話ばかりしていますが、3回目の今日が最終回です。笑
この本、「面白かったで〜」と夫に話していたら、普段はあまり小説を読まない夫が最後まで読み切っていました。
そして、一言。
「面白かった!」
おお〜。珍しく意見合うやん!と思っていたのが、お盆に祖母に会いに行く前。
ブログにも書きましたが、お盆期間後半に家族みんなでわたしの祖母に会いに行きました。
今は施設に入っているので、そこで少しだけ面会。90歳を越えている祖母ですが、会話できて、ひ孫との対面も実現できてよかった!と、束の間の時間を過ごしたあと、わたしの両親と妹も交えて昼食へ。
さらにそのあと、祖母の家に寄るということで、わたしたちもついて行きました。
子どもの頃よく遊びに行った祖母の家。夏休みは長期で泊まったり、近所の公園やショッピングモールに遊びに行っていたことも鮮明に覚えています。
数年ぶりに訪れると、懐かしい感覚と同時に、こんなに狭かったっけ?という印象でした。
今は誰も住んでおらず、わたしの母と母の弟が時々整理しに来ているそうです。
改めて家を見回して驚いたのが、家財道具の多さ。
昔ながらの、というのか、大きな食器棚が3つ、2階の和室にはどの部屋にも立派な桐箪笥がいくつも並んでいました。
その他にも、日本人形や押し入れいっぱいの布団セットなど、処分に困りそうなものがたくさん。
思わず夫と顔を見合わせたほどでした。が、ここで「こんなにモノを溜めてどうするん」とか負の感情は湧いてきませんでした。
この家に来る前、たまたま読んでいたあの本のおかげです。
登場人物のひとり、たくさんのモノを家の中に抱え込んでいる高齢の女性。
その女性の物語を読んでいたので、使わないモノも「もったいない」と手放せない文化、親戚家族との集まりが多かった時代、当時を知らないわたしが言うのもなんですが、小説があまりにもリアルだったので、祖母の家を見たとき、どこか腑に落ちるような感覚があったのです。
わたしも夫も好意的にその空間にいました。
帰りの車で、本の内容と祖母の家のことを話し合えたことも、モノの持ち方についての価値観を共有できて良い時間だったなと思います。
この一連の流れ、何か仕組まれていたのではないかと思うぐらいの本との出会い、タイミング。
色々な繋がりを感じた出来事でした。