『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を読んで書き留めた言葉たち

おはようございます。

先日、図書館で『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』(著者:佐々木典士)を借りて読了しました。

ミニマリストさんの間では有名な本とのことで、わたしもタイトルだけは耳にしたことがあったのですが、やっと読むことができました。

感想を一言で言うと、モノに対する価値観がガラリと変わった!そんな本でした。

いくつか印象に残った言葉をここに記録しておきます。

・手放すことは「失う」ことではなく、「得る」ことである。

→たしかに。

物質的には失っているのだけど、得るものもある。

そのモノが置いてあったスペース、お手入れにかけていた時間、掃除のしやすさ、心の余白などなど、思いつくことはたくさんあります。

とはいえ、わたしは台所はごっちゃりしている方が好きなので、これは領域によるのかもしれません。衣類はかなり断捨離して場所も時間も得られた感覚があります。

・「必要」なモノと「欲しい」モノを分ける。

→買い物をするとき、これはひとつの指標にしたいなぁとメモした言葉。

必需品なのか、嗜好品なのか。

嗜好品だとすれば、そこまでお金と場所と時間を提供してまで手に入れたいものなのか。買った時が喜びのピークではなく、使っているうちにどんどん喜びが増していくものなのか、見定めていきたいものです。特に台所道具…!

・「いつか」を手放す。

→これ。自分の持ち物に対してはかなりできている方だと思うのですが、子どもがいるとなかなか難しい〜。一年後には着れるかな、小学生になったら使うかも、次女に回せるかも…と。

サクサク捨てすぎると、後にやっぱり必要になってお金がかかってしまうようなことも想像できるので。

せめて3年以内に使いそうなモノだけ残しておいて、4年目以降がわが家にとっての「いつか」にしようかなと思っています。

・絶対のイエス(必要)以外はノー(不必要)。

→判断に迷ったときに思い出したい言葉。「絶対に必要!」ではなく、「たまに使うしな〜あると便利やしな〜」レベルは手放す!ぐらいの勢いを付けたいものです…。これも領域によりますが。

・モノを減らしても自分は減らない。

→わたしはこの言葉に背中を押されて、大切にしてきた雑誌や本を手放すことができました。

これまで断捨離の対象に入ってこなかった本という領域。なぜなら、これまで読んできた本には自分の過去が詰まっているような気がしていたから。

学生時代に読んだ恋愛小説、社会人になってから読んだ仕事小説、母になってから読んだ家族モノ、どれもその本を開くと、当時の自分の状況や心境が思い出される大切なモノ。写真アルバムのような存在に感じていました。

以前住んでいた家では、わざわざ造作の本棚をつくってもらうぐらい、本はこれからもずっと所有し続けていくものだと思い込んでいたのです。

でも、本棚を眺めると懐かしい気持ちになると同時に、過去の自分に縛られているような感覚も同時にあって。

引っ越した家から図書館が徒歩5分の距離にあるということもあり、いつでも本を読むことはできる。

そして本を手放すことは、決して今の自分を失うことではなく、過去の自分と離れて新たな自分と出会うことなのではと、この言葉を聞いて思いました。

これまで読んできた作者やジャンルにとらわれずに、今の自分の興味の赴くままに新しい本と出会いたい。

本を手放したことは、わたしの中でかなり大きな決断でしたが、そのおかげで他のモノの手放しも思い切れるようになりました。

長々と書いてきましたが、ここまで価値観が変わるとは!という発見がたくさんあった一冊でした。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。