“わたしの話を誰か聞いて”「対岸の家事」より

おはようございます。

先日購入したこちらの本。

最近本をちゃんと読めていなかったのですが、久しぶりに「これは読みたい!」と思う本だったので購入。

隙間時間を使いながら3日ぐらいで読み終えました。

作者は朱野帰子さん。わたしが好きで観ていたドラマ「わたし定時で帰ります」の原作を書かれた方なので、きっと面白いだろうなぁと期待していましたが、想像以上でした!

専業主婦を中心に、会社員ワーママや不妊に悩む妻、そしてその夫たちの様々な心情が複雑に絡み合う状況がリアルに描写されていて、これもいつかドラマ化されるのでは?と勝手に期待しています。

どんな立場であれ、生きていく以上は誰かがやらなければいけない家事という労働。そこに育児や介護も入ってくるとなおさら大変ですよね

わたしも最近家事が嫌になることが多くて。普段は淡々とできることが、月一回の生理前はホルモンバランスが乱れるせいか、まったくやる気が起きないのです。でも自分が動かないと部屋は片付かないし生活が回らない。なんとか気を振り絞って手を動かしているのですが、メンタル的に落ちていると「何でわたしばっかり」と感じる状況になってしまっています。

夫も色々やってくれているのに、それが見えなくなるんですよね。

話が逸れましたが、この本の登場人物もみんな自分なりに家事や育児、仕事と向き合って、人それぞれ大切にする部分や考え方が違っていいんだというメッセージを発してくれているように感じました。

一番印象に残っているのは、専業主婦である主人公が色々なことに追い詰められた結果、マンションの屋上まで登り、柵に手をかけて「わたしの話を誰か聞いて」とつぶやくシーン。

思い直してそこから最悪な展開になることはなかったのですが、この気持ちに共感する人は多かれ少なかれいるのでは。

わたしもその一人で、家には夫や子どももいてコミュニケーションはとっているし、会社でも同僚と談笑したりしていますが、根本的にしたい話はできていないというか。

それは深刻で切実な話、ちょっと考えたい話もあれば、楽しいことやハマっていることも含めて、です。

「わたしの話を誰か聞いて」という気持ちでブログが続いているのでしょうか

このブログを書いているのはスマホなので、キーパッドを人差し指で叩いているだけなのですが、とりあえず文章にして公開ボタンを押すと、誰かに聞いてもらえた気になって少しスッキリするのです。

少し前に小川奈緒さんのvoicyで、「誰かに話すという時間がわたしたちには必要です」というタイトルで配信されていたのですが、お話を聴きながら深く頷いてしまいました。

人と話していても、話しているようで話しきれていないことってあって、しかも対話だと相手の話も聞く必要があるし、聞いている間に自分の考えや気持ちが行方不明になってしまったり。でもラジオやブログは一方的に自分のことばかり話すことができるので、「話しきれた」という感覚があるのだと思います。

本のレビューを書くつもりが、自分の最近のことや小川奈緒さんの話を思い出し、よくわからない回になってしまいましたが、最後までお読みいただいた方がいらっしゃれば本当にありがとうございます。

毎日色々ありますが、今日もなんとか乗り越えましょう〜!