ピントを自分に合わせる時間

最近、「わたしのストレス解消法ってなんだろう」と改めて考える機会がありました。

思い浮かんだのは、ウォーキング、読書、写真。

どれも趣味のような習慣のような位置付けになっていて、気づくと頼っているものです。

一見バラバラに見えるものばかりですが、よく考えてみると、この3つには共通点があるなと思いました。

それは、自分にピントを合わせ直す時間になっているということ、です。

日々の生活では、情報も感情も人間関係も、ふと気づくと近づきすぎているような気がしています。

やっぱりここにはスマホの弊害もあるとは思うのですが、やること、考えること、判断することで、頭がずっとフル稼働している状態。

そんなときに、いったんそれらと距離を置く時間を持つことが、ストレス解消に繋がっていると感じています。

例えば、黙々とウォーキングをしていると、外の空気(気温とか風の感じ方とか)に意識を向けることができます。考え事もぼんやり頭に浮かべながらでも、ひたすら自分と向き合う時間になっている。家の外という開かれたスペースなのに、ひとりになれる貴重な時間です。

休日も夫に子どもたちを見ていてもらって1時間程度ウォーキングに出掛けるのですが、たまに夫から「帰ってきたときの顔が全然違う!」と笑われたりします…。

それぐらいリフレッシュできている証なのでしょうか。

読書も同じ。

誰かの考えや物語の世界に、静かに身を預けることで、自分の頭の中がすーっと少しずつ静かになっていくような。

小説はとくに、その世界観に浸りやすいので、一種のストレス解消法としての側面もあるのかもしれません。没頭体験って良いと聞くことも多いですしね。

そしてカメラでの写真撮影。

ファインダーを覗くと、四角く切り取られた部分だけに視野が狭まることによって、それ以外のものを排除できるという要素があります。

「全部」じゃなくて「ここだけ」を見ればよくなる。

特に子育てにおいて、カメラはちょうど良い距離感を保ってくれる武器のような相棒。子どもと少し距離を置きたい、でも同じ空間にいなければならないとき。散らかった部屋や子どもたちをカメラ越しに切り取って眺めると、自分とその間にすっと壁ができているような感覚に。少し俯瞰して今の状況を見ることができて、気持ちも落ち着いてきます。

まとめると、この3つに共通しているのは、自分と向き合うために物理的にできること。

わたしにとってのストレス解消は、何かを発散するというより、自分にピントを合わせ直す行為なのかもしれません。

小川奈緒さんのご著書「家が好きで」の中で、自分の軸に戻れる場所としてロッキングチェアをご紹介されていました。

判断に迷う時や考え事をするときに、そのロッキングチェアに座ると自分の軸に戻れるとのこと。

わたしの場合、今家の中にそのような定位置を持つことはできていないけれど、「歩く」「読む」「撮る」という行為に、自分の軸に戻れる瞬間を見出しているようです。