「木を見て森を見ず」
物事の細部に気を取られて全体を見失っている状況を指す言葉。
何かモノを手放すとき、または手放さないと決めるとき、この「木を見て森を見ず」状態にならないように気を付けています。
分かりやすく言い換えると、「木を見て森も見る」ということ。
具体例を挙げてみます。
①衣類の整理
とても気に入っているニットが一着あったとします。気に入っているポイントはデザインや色味。
このニット単体で判断すると、「手放さない」という結論になります。
では、このニットを使ったコーディネートを考えてみます。ニット自体は好きなのに、手持ちのボトムスで合うものがなく、結局は他のニットを手に取ることが多いとしたら。そして今後もその状況が続きそうだとしたら。
お気に入りのニットは手放し候補に挙がることに。
この場合、お気に入りのニットが「木」、全身コーディネートが「森」。
木を見て森も見ることは、視野を広げた手放しに繋がります。
②台所引き出しの整理
粉物ストックを入れている引き出しを整理していたら、オオバコファイバーの袋が出てきました。
これは米粉でパンを作るとき、生地をまとまりやすくするために使うもの。
でも、わたしの場合、パンはやはり小麦の方が扱いやすく食べやすいことに気が付き、最近は米粉パンではなく米粉おやつばかり作っていました。
でもオオバコファイバーを手放すと、完全に米粉パンを作る機会をなくすことになる。
ここで考えるのは、オオバコファイバーを残すか残さないか(木)ではなく、今後米粉パンのある生活をするかしないか(森)という視点です。
そしてわたしは、パンは小麦で作る!という判断をし、オオバコファイバーを手放しました。
米粉は製菓用と製パン用の2種類をストックしていたのですが、製パン用も今後は買い足さずに済みそう。
広い視野で手放しを考えたことで、オオバコファイバーだけでなく製パン用米粉のストックまで無くすことができました。
このように、「モノ」は大抵「コト」に付随しています。
新たな習慣や趣味(コト)を始めると、それに必要なモノを買い揃える。逆にコトを手放すと、そのために購入したモノも手放せる。
モノ=木、コト=森と例えて、「木を見て森も見る」を実行できたら、後悔なくモノを買ったり手放したりできるかもしれません。
先に挙げた2つの例は、森を見ることでどちらも手放すという結論になりましたが、逆もしかり。
森を見ることで、やはり手放さずにおこうという判断ができ、手放して後悔してしまったという事態を防ぐことにも繋がります。
思いつくままに長々と書いてしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!