家事や運動など、習慣化したいもの。
それを続けるためのモチベーションについては、これまでも色々と考えてきました。
習慣化するためには、「ハードルを低くするといい」とか「小さなことから始めるといい」などが、よく言われていることだと思います。
それは本当にそう。
毎日のことだからハードル低く、無意識レベルでできる範囲で。
ただ、いざ自分の生活の中でやろうとすると、その言葉がちょっと抽象的すぎると感じることもあります。
“ハードルを低くするって、どのくらい?”とか、
“小さなことって、どこまで?”とか。
考え始めると、手が止まってしまうこともありました。

そんな中で、最近自分の中でしっくりきているのが、「種火を消さない」というイメージです。
これも十分抽象的な表現じゃないか!とつっこまれそう。でも、わたしの中では結構具体的にイメージしやすい言葉なのです。
コンロの火を思い浮かべてみると分かりやすい、小さな小さな種火。とろ火とも言うのでしょうか。
わが家はIHコンロなのですが、カセットコンロを使う機会も多いので、その火をイメージしています。

本当に、小さな火。
でも、その火が消えてしまうと、また一からつけ直さないといけない。
これが、思っているよりも大変な作業。
だから、どんなに小さくてもいいから、とにかく火を消さないことをモットーに、それだけを意識するようにしています。
例えば、朝の玄関掃除。
わたしは平日の朝、フローリング部分にクイックルワイパーをかけたあと、そのシートの裏面で玄関の三和土を拭くようにしています。
畳がメインのわが家はフローリング部分が少なく、シートの一面だけで事足ります。
裏面を有効活用できないかと考えていたところ、エッセイストの小川奈緒さんのご著書の中で、シートで玄関の拭き掃除をしているとご紹介されていました。
それからは、朝掃除の終盤にフローリングワイパー掃除からの玄関掃除をセットで習慣化するようになりました。
とはいえ、三和土全面を拭くのは負担度が高い。
ということで、半面ずつを1日交代で拭くことに。
それだけハードルを低くしているのに、冬の極寒の玄関はたった半面拭くだけでも辛い…。玄関廊下までワイパーしたあとは、早くストーブで暖まった部屋に戻りたい…。今日ぐらい三和土を拭かなくてもどうってことないし…。という気持ちに。

そこで頼りになるのが合言葉、「種火は消さないように」です。
その言葉が頭に浮かぶと、「あかんあかん、種火消したら明日は拭けなくなる!」となり、とりあえず三和土に腰を下ろすわけです。
そして、気分が乗らなくても、とりあえず2マスぐらい拭いてみる。寒さに心が折れて本当に2マスで終える日もあれば、手が動いた流れで半面拭けることもあります。
でも、たとえ2マスしか拭けなくても、わたしの中では種火は消さずに済んだという感覚。
たった2マス、されど2マス。
それだけでも、「やった」ことになるし、流れが途切れません。
種火は点いたまま。
この“途切れない感じ”が、わたしはすごく大事なんだなと感じています。
一度完全にやめてしまうと、次にまた始めるときに、少し構えてしまいます。ゼロからというよりマイナスからのスタートのイメージ。
でも、どんなに小さくても続いていれば、そのまま自然と次に繋がっていく。
たぶん私は、「小さく始める」というよりも、「ゼロにしない」という感覚のほうが習慣化のモチベーションとして合っているんだと思います。
ゼロにしないために、ほんの少しだけ手を動かす。
毎日掃除機もかけていますが、四角いところを丸くしか掃除できていなかったり、この和室は昨日使ってないからいいや〜と掃除しない日もあります。
でも、とりあえず朝のいつものタイミングで掃除機を手に持つということで、種火を消さないように。

読書でも1ページだけでもいいし、料理でも下ごしらえだけでもいい。発信も、メモをひとこと残すだけでもいい。
そうやって、小さな種火を残しておく。
すると、不思議とまたちゃんとやりたくなる日が来る。
継続って、やる気を保ち続けることではなくて、やる気がない日でも“消さない工夫”をすることなのかもしれません。
だから最近は、「今日はこれしかできなかった」ではなくて、「今日もなんとか種火を消さずに過ごせた!」と思うようにしています。
それだけで、少し気持ちが軽くなるような気がしています。