余白は、たまたま生まれた空間ではなく、インテリアとして飾るもの、と最近つくづく感じています。
飾るインテリアというと何を思い浮かべますか?
おしゃれなポスターやオブジェ、ラグなど色々あります。
わたしも好きなかごを収納も兼ねて壁に掛けて飾ったりしています。
でも手放しを継続していく中で、最も贅沢なインテリは何もない空間=余白ではないかと感じるようになりました。
そう感じるようになったきっかけは、ミニマリストさんの家の写真を定期的に見に行きたくなる理由は何か自問自答してみたこと。
ベッドなどの必要最低限の家具や家電だけがある空間は到底真似できないと思いつつ、ついつい覗きたくなる心理は何か。
それは、余白というインテリアを見ることで心がすーっとなるから。浄化されるような感覚に近いのでしょうか。
モノが溢れている時代、気づけばものが勝手に増えていく状況では、捉え方によっては余白は最も贅沢なインテリアと言えるのでは…!
そこから、意識的に余白を飾ろう!となったわたし。
わが家は和風住宅なので、備え付けの収納は和室にある押し入れ。
特にリビングとして使っている和室の押し入れは大きいので、一見ここが収納のメインスペースになりそうです。
実際、この家に引っ越してきた当初は、よく使うモノをここに色々と置いていました。
娘たちの衣類ケース、書類棚や文房具、日用品のストックなどなど。
8〜9割は埋まっていたかなと思います。
でも今は8割が余白に。置いているのは布団、時計や小さな引き出しなど。
モノの量自体が少なくなったこともありますが、ここは意識的に余白を飾るスペースにしています。よく見えるメインスペースだからこそ。
物理的な余白の空間を視覚的に見ることで、心に余白をつくることにも繋がっていると感じています。
特に連休中は家の中のあちこちが散らかり放題。わたしはなるべく目くじらを立てず穏やかに過ごしたいと思っていたので、最低限の片付けと掃除以外は見て見ぬ振りをして過ごしていました。
見て見ぬ振りをできたのは、まさに押入れの余白のおかげ。
ふーっとため息をつきたくなる時こそ押入れの余白に目をやる。
ぽっかり空いた余白をみるだけで、気持ちがすーっとなる感覚がありました。
わが家は子どもが2人いてそれなりにモノの量はあります。コンパクトな家なので収納スペースも少なく、かなり意識しないと余白というのは生み出せない贅沢な空間。
実際、一時的にこのスペースにモノを置くことはあります。2月の確定申告時期は、わたしと夫それぞれの必要書類を並べておいたり、3月下旬頃は長女の入学に必要なものを並べていたり。
一時的にモノが増えるとき、どこに置こうか考えなくても押し入れがあると思うだけで、心に余白が生まれます。
どこか1ヶ所でも、余白を飾ってみませんか?