最近「家事」に関する本を何冊か読みました。
これまでも家事をラクにする方法が紹介されているノウハウ本などはたくさん読んできましたが、今ハマっているのは家事に対しての向き合い方が描かれた小説や自叙伝のような内容の本です。
まず読んだのはこちら。
離婚した独身男性が家事を学ぶ学校に通うというストーリー。
この本の中で印象的だったのは、「家事」の定義の中に「愛情」というものが含まれていなかったこと。
家事とは、生きるために必要な作業。誰かへの愛情を示すためのものではなく、あくまで自分が心身ともに健康で過ごすために行うもの。
家事=家族への愛情だとどこかで思い込んでいるから、しんどく重荷に感じることがあるのかもしれないなと感じました。
もっと割り切って「自分自身の心身が健やかな状態を保つための家事」と定義すれば、「ここまでできていればOK」のハードルを下げることができるのかもしれません。
次に読んだ本はこちら。
シングルファーザーが家事代行を雇う話。こちらも色々と考えさせられる小説でした。
「家事とは、生きるための手段である」
この本を読んで一番強く思ったこと。
生きづらいと言われる時代、家事によって自分の家を暮らしやすいように整えられることは大きな自信や力になる。
そう考えると、毎日途方もなく繰り返される家事にも偉大なパワーが宿っているのではと思わせてくれます。
家事は何かを生み出すというより原状回復要素が強い分、何かを達成したという実感は得られないけれど、ひとつひとつ手を動かしていることが自分の力になっているのだと信じたい…!
そして最後はこちら。
著者はかなり極端に色々なものを削ぎ落とした中で生活をしておられるので、そっくりそのまま真似することはできませんが、考え方は至ってシンプル。
家事は、生き抜くための一番大切な方法である。
家事ができる人は強い。
先程の小説でもあったように、この本でも家事は生き抜くための手段であると語られています。
これらの本どれか一冊でも読んで勇気付けられた人は多いはず。
非生産的なものであると思っていた家事が、実は生きるための最強の武器になるなんて。
様々な家事の時短術やライフハックを知るよりも、このように家事の在り方や定義についてじっくり向き合うことの方が、長い目で見ると家事に前向きな気持ちで取り組めるのではないかとも感じました。
最後に、先日図書館から借りてきた本がこちら。
まだまだ家事への探求を続けたいと思います。